SBIネオモバイル証券を利用しない理由

お金の話

 日本国内の株投資を単位未満株から購入しやすくしたSBIネオモバイル証券。

 初心者が気軽に株投資を始められるということで、2019年4月の開業から11ヵ月余りで30万口座を達成というスピード。

 コロナで先行き不安なことも相まって、多くの人が経済的自由を目指して株投資に注目しているんですね!

SBIネオモバイル証券って本当にお得?

 単位未満株から購入できて、毎月50万円の範囲内でいくら売買しても月額手数料220円。それがTポイント200ポイントとして還元されるので、実際の手数料は20円というお得な話…… 

 私もさっそくやってみようかと思いましたが、

 でも、まてよ?

 本当にお得なのか?

 よくよく考えてみるとデメリットもありそうなので、慎重に検討してみました。

手数料は取られ放題!?

 やはり、最大のデメリットは、株の取引がない月でもサービス利用料がかかる点だと思います。

 確かに、一時停止すれば、利用料は引かれないらしいのですが、停止したら定期自動買付ができなくなり、SBIネオモバイル証券の最大のメリットを結局活かせないことになり、本末転倒です。

 つまり、SBIネオモバイル証券の売りは、値動きの激しい銘柄でも、わずかな手数料で、単位以下の株を何回かに分けて買い付けることで価格変動のリスクを減らせることです。

 例えば、値動きの激しい銘柄を10株買いたいのであれば、2株ずつ5回に分割して買えるし、そうすれば、多少の株価変動があっても買付価格が平均化されるので、「思わぬ高値で買ってしまった!」というリスクはある程度抑えられるということ。

 なのに、停止している間は購入できないので、そのメリットは受けられないわけです。

 また、株価の値動きが激しい場合、一定程度の株数が買えないこともあります。例えば、500円の株を毎月500円積み立てながら10株買いたくても、600円の時は予算オーバーして買えません。

 10株買えるまで待つとなると、それまでずっと手数料は毎月取られ放題です。

 また、株を売る場合は、売れるまで手数料が毎月引かれ続けます。

Tポイントが付くからメリットか?

 Tポイントが付くから、実質手数料は20円。確かに、その点はお得なような気がします。

 でも、Tポイントの有効期限はSBIネオモバイル証券が定めるようです。

 実際、付与タイミングがサービス利用月の翌月第一営業日夜間で、予定有効期限は、付与された月の翌月最終日。

 短すぎる!

 株価が高くて買えない場合は、購入できるまで待っている間にポイントが失効してしまいますね。

手数料をきちんと計算して判断

 その点、私が利用しているSBI証券でも、もちろん普通に単位未満株を買えます。実際、高いKDDIを今回、5株買いました。

 この場合は、値動きを見ながら買えるし、高い時は買わなければいいだけのこと。月利用料はなく、手数料は約定が成立した際に支払うだけ。

 買付取引の最低手数料は50円(税込55円)。

 たとえば、4万円分の買付取引手数料は約定代金の0.5%(税込0.55%)により220円。

 50万円の場合は2750円と確かに高額ですが、取引手数料額は、その一回の購入時にかかるだけ。

 自分の場合は、投資額と投資回数、手数料を比較計算し、総合的に判断した結果、SBIネオモバイル証券を利用するよりも、SBI証券で普通に単元未満株を購入した方がいいという結論になりました。

 ちなみに、1月中に7社の単位未満株を39株、12万8513円分購入しましたが、かかった手数料は合計545円でした。

 これを安いとみるか、高いとみるか。

 確かに、SBIネオモバイル証券と比較すると、月額利用料220円のところ、325円のオーバーですが、結果としては、買いたい銘柄をいい時に安値で買えたので、かかった手数料以上の利益差が出ています。

 逆に、もし、SBIネオモバイル証券を利用していて、月額サービス料がかからないように一時利用を停止していたら、いい時期を逃すことになっていたかもしれません。

 また、SBI証券で普通に単位未満株を購入する場合は、手数料は最初の取引時にかかるだけで、長期に保有していれば、配当金を生み続け、買付時にかかった手数料を取り返すことができます。

 今回購入した7社の単位未満株39株の平均の利回りが約4.78パーセント。

 12万8513円を投資額で、配当金約6143円がもらえる計算になり、銀行預金より超お得です。

 一定の手数料を支払うサービスは、安いからとか、ポイントが付くからとすぐに飛び付かず、よくよく考えないと損をする場合があるというのが持論。

 というわけで、慎重に、自分の投資スタイルに見合った手数料になっているかを計算し、総合的に判断した結果、毎月発生する月額サービス料を支払ってSBIネオモバイル証券を利用するよりも、長期的にみて、SBI証券で普通に単位未満株を購入し、約定成立の際にかかる一回きりの手数料を支払った方がいいという結論に達しました。

 検討ポイントは、購入時に手数料を支払った方がお得なのか、毎月手数料を支払う方がお得なのか、自分の投資スタイルを考慮して総合的に判断する方がいいということです。

 以上、SBIネオモバイル証券を利用せず、SBI証券で単位未満株を購入している理由でした^ ^

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