公務員時代、仕事柄、破産した方の家計表3か月分を良く見る機会がありました。そこには、ある共通点がありました。
高額な通信費
今でこそ、携帯電話会社の通信費格安競争により、携帯電話料金は格安になっていますが、私が2020年3月に退職するまで、破産者の家計表をよく見る機会があり、ほんどが通信費が大きく、家計に負担になっていました。
ひとりで毎月1万円は軽く超えて、多い時は2万円とか、子供と家族割をしても2〜3万円ほどかかっている方がおられました。
当時なら、格安SIMなら3、4000円で抑えられるところを、そもそも、高い通信費だという認識が全くないのでしょう。見直そうとする意識がなかったものと考えられます。
複数の保険
生命保険等も複数も入っているのも特徴の一つです。
学資保険、生命保険、養老保険、がん保険……… たくさんの貯蓄型保険に入っていて、毎月の保険料が家計を圧迫していました。
子供に学資保険、夫婦に養老保険、がん保険…… 入りまくりでした。
だから、保険費用だけでも、3、4万円でした。
消費が大
出してもらったレシートを見ると、安いお菓子、インスタント食品、外食費…… こんなに買うものある?って思うくらいに、消費しているのです。
うまい棒一袋、アイス一袋……… 安価なお菓子だからと思って買っていると、気づいたらいっぱい遣っている可能性があります。
外食や、インスタント食品もバカになりません。自炊すれば、もっと家計の支出は抑えられるのにと思いました。
お弁当500円を20日買うと、1万円。年間12万円です。手作りお弁当にすれば、浮きますよね。
簡単に使えるキャッシュカード
まるで、お財布のように使える便利なクレジット式キャッシュカード。
収入から、毎月決まった額を預金し、残った残額で生活すると決めれば、貯蓄もできるし、その範囲内で見合った生活をすることで、無駄な消費を抑えることができます。
しかし、クレジットカードだと、金銭感覚がなくなるんですね。
お金が、あるような気持ちになるんでしょうか。
最初は、10万円の枠内だったクレジット式キャッシュカードも、使う額がどんどん増えて、クレジット枠も増加して、借金となり、あとは、破産まっしぐらという感じです。
ロトくじ、ナンバーズ
ロトくじやナンバーズを定期的に購入している人が多いのも特徴的でした。
あれも、安くて簡単に始められるからだと思います。しかし、当たる確率は全くないと言ってよく、借金をしていながら、この手のくじを行なっていました。
元本を全部パーにしてしまうロトくじやナンバーズより、やるなら、堅実な投資信託がいいと思いますが、そういう方に限って、投資信託は怖いって言うものです。
家計の見直しから
破産する人は特別…… と思うかもしれません。
でも、破産しないまでも、お金が貯まらないのは、やはり、お金の使い方に問題があるのです。
インフレが加速して、これから、ますます、家計は厳しくなっていきます。それなのに、マスコミは、ニュースまでもが、消費行動を煽る情報ばかりです。
美味しい店、美味しい食べ物、便利グッズ、お買い得商品……… 政府までもが、「牛乳を飲みましょう」って怖くないですか?
牛乳を廃棄しないようにということで、牛乳飲みましょうキャンペーンをしていましたが、食品ロスは、生産者側にも生産管理をすべきなものを、消費者に消費行動を促すなんておかしいと思ったのですが、いかがでしょうか。
また、がん保険はがんになったらこんなサービスがあると嬉しそうにする役者さんが怖いです。
不必要なものは買わない。不必要な保険には入らない。外食するより、自炊の方が、お財布にやさしいし、より健康になり一石二鳥です。
これからは、もっと、家計をきちんと見直して、きちんと管理でき、まず、お金を守れる人が、経済的に勝ち残っていく時代だと切に思います。
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