「どん底作家の人生に幸あれ!」という映画を見ました。
イギリスの作家「チャールズ・ディケンズ」の自伝的傑作小説の映画化したものらしく、「大笑いと、大粒の涙で、《人生大逆転》の幕が上がる」との宣伝文句に興味をそそられました。
見て良かった〜!
笑って、感動の涙、心が暖かくなって、最後は、心エネルギー満タン。
いい人と出会うには
この映画は、いい人たち、つまり、主人公と互いに気心を許し会え、支え合える人たちとの出会いを通して、主人公が成功していくストーリーです。
自分が貧乏でも分け与えてくれる人。自分が金持ちであっても、そうでなくても、いつもそばで支えてくれた人。一方、金持ちの時は媚びへつらってすり寄っていたのに、金を失った途端手のひらを返す人。映画の中には、いろんな個性豊かな人たちが出て来ます。
現実の世界も、生きていく中で、いろんな人に出会います。
そんな中、いい人かなと思って信じていたのに騙されてショックしたり、本当はいい人だったのに失ってしまってからその大切さに気付いたり、最初は合わないと思っていたのに唯一無二の親友になったりと、いろんな方の体験を聞くと、出会いの中からいい人を見つけるのは難しいのかなあ。そもそも、いい人との出会いはどうすればできるんだろう。そう考えたことがありました。
最後は、どん底から大逆転して、大好きな人たちだけに囲まれてハッピーな主人公。それを見て思ったのは、主人公のように一生懸命夢中になって、自分に正直に、相手に誠意を持って生きていればいいのかなということです。
そうしていれば、いろんな人と出会う中で、自分にとって合わない人はいつの間にか自然に淘汰されて、最後には、自分と合ういい人たちだけが周りに集まって囲まれている状態になっているんじゃないかと思いました。
だから、見つけるにはどうしたらいいのかとか、いい人とどうやれば出会えるのかって悩む必要はないんじゃないかと不思議と思えましたね。
とにかく、自分自身が思ったように生きる!ってことなんですかね。
結構ネガティブな私でもこんなに前向きになれる、ハッピーな映画です。
人との出会いが財産
主人公は、最初はお金持ちの家庭に生まれ、優雅な生活をしていました。それが、父や母の死、唯一の身寄りの叔母の倒産により、どん底人生を歩みます。
でも、その中で、出会った愛すべき人たちに支えられ、その出会った人たちとの心温まる交流をまるで日記のように書き留め続けて来ました。ある時、その内容を小説に書いたことで、ベストセラー作家になり、どん底貧乏から大逆転しました。
いろんな人と出会っていく中で、書き留めて来た辛いこと、楽しいこと、ためになる言葉、面白い言葉、得たたくさんの経験が小説に生かされて、成功するのです。
これこそが、人との出会いが財産と言えるんですよね。
そう思うと、私も、嫌いな人と付き合って経験したイヤな思い出も、その出会いから何かを学ぶことができたと思えれば、これから先、嫌いな人と出会ったとしても大人な対応ができそうです(笑)。
人種差別のない監督
この映画を最初見た時に感じた違和感
白人の子は白人。黒人の子は黒人。これが当たり前だから、一般的な映画もそういう作りになっています。
でも、この映画は違っていたんです。
白人の子が黒人だったり、黒人の子が白人だったり、東洋人の子が黒人だったりと、人種に関係なく配役を決めているのです。これを見た時、この監督は、人種を区別せずにその役にあった役者を当てているんだと思い、感動しました。
実際、ネットでこの映画の裏話を調べてみると、やはり私の考えていたとおり、あらゆる人種を混ぜ合わせたキャスティングに監督はこだわり、譲らなかったそうです。
「アーマンド・イアヌッチ監督」は、人種フリーの凄い監督です。
出会いを大切にしたい
以前は、職場と自宅の行き来だけの生活だった公務員生活。
職場という小さな場所で、うまく合わない人たちから逃げ場のない世界でもがき苦しんでいましたが、早期退職してもうすぐ1年になろうとしています。
この映画のおかげで、せっかく早く退職したのだから、今までいた小さな世界では出会えなかった人たちとの出会いを、もっと積極的に楽しもうと思いました。
映画の主人公のように、誠実に、自分らしく思うように一生懸命生きて、いろんな人との出会いを大切にする中で、自分の大好きな人たちだけに囲まれた、豊かな人生を送れるといいなあと思います。
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