国民年金改悪！？

ちょこっとコーヒーブレイク

2022.11.01

マラソンで、ゴールがあともう少し……そう思って頑張って走っていたのに、そのゴールがあと１０キロ伸びて、息切れした……　そんな感覚です。

６０歳から６５歳へ延長

国民年金保険料納付は、６０歳まで頑張ればなんとかなる！　そう思って定年まで働く人生設計をしていた方や早期退職してやりくりして計画をたてていた方にとって、この６５歳まで延長は、絶叫したくなる話題ではないでしょうか。

私こそ、絶叫者のひとりです。

早期退職したのは５６歳。６０歳まで国民年金保険料を支払う計画でした。それなのに、６５歳まで延長とは、やっぱりか！　といつも国民を裏切る政府のやりかたには憤りを覚えました。

選挙時には、いいことだけ言っておいて、当選後は、選挙の際に争点にはなっていなかった事項についてさらりと出してくるやり方です。この延長案も、最近考えていたわけではなく、水面下では検討していたとは思います。

参議院選で圧勝して、時間がたってからさらりと出してきたというわけです。

少子化だから、働き手が将来減ってくるから、国民年金制度が破綻しかなねない。だから、それを維持させるためにも５年延長は必要なんだ。

そう言われると、しょうがない……となるのがおとなしい日本人。

でも、本当にそうでしょうか。

安倍元首相のかけ過ぎる国葬費用１２億円。マイナンバー導入による費用。国民にお金を支給するためにかかる費用、旅行や飲食させるための支援費用……他にも、多大な防衛費、見直すべきところはたくさんあるのではないでしょうか。

私たちFPは、将来の家計プランを作成する際、家計の収支で無駄遣いをしていないかどうかを見ます。家計を健全化させるためには、無駄遣いを改めることが第一です。

だから、国の歳入、歳出もまず見直すことが第一ではないかと思うのです。少子化だからすぐに「国民年金保険料納付延長」とせずに、見直していただきたいところはまだたくさんあると思うのです。

法案は２０２５年（令和７年）に提出を目指すとありました。それまでに政府は検証するとありますが、法案提出はもう決まっているということです。

マイナンバーカード一律導入制度についても、あれは、政府が国民を財産と紐付け管理するのに便利なものです。

消費税を取らない業者を締め付けるインボイス制度。介護保険料も負担増。国民は、決められたら、強制的であろうが守らなければならない弱い立場になります。

でも、唯一、強い立場になることができる。それは、選挙での投票です。

しょうがないとそのまま手をこまねいて見ているだけなのか。一票を投じるのか。選挙の争点になっていないからといって騙されずに、将来をきちんと見据えて未来は私たち個々人にかかっていることを忘れてはならないですね。