東京五輪・パラリンピック大会組織委員会会長森喜朗氏
「女性の多い理事会の会議は時間がかかる」発言
あーまた言いましたね。
やっぱり、普段から考えていることが行動に出るんですね。本質は隠せない。謝ったって、兎にも角にも森喜朗会長は、普段から女性に対してそのような考えをお持ちのようですね。
いくら体を装っていても、本質は必ずどこかでボロが出ますね。
日本は女性蔑視の土壌か。
ところが、残念なことに、女性蔑視発言は、森会長に限ったことではありません。
『政治家 うっかり失言 TIMELINE 〜ジェンダー編〜【2021.2更新】』というサイト「https://charitsumo.com/ukkari/13967」を見つけましたが、
その中には、聞いたことのある発言や、こんなことまで言ってたのかと人格を疑うような発言がたくさん。情けない!
同じ女性でもいるんですから。本当に残念です。
・2020年9月25日に行われた自民党の会議における、自民党杉田水脈議員が女性への暴力・性犯罪に絡んで「女性はいくらでもうそをつける」との発言
→これは酷い。嘘をつく利益が被害者にあると思いますか?間違いなく2次的加害です。
・2020年1月22日自民党杉田水脈議員「夫婦同姓がイヤなら結婚しなくていい」発言
→どちらかの姓を名乗る不公平よりも、夫婦別姓が平等だと思っての考えなのに、結婚しない方がいいとは、乱暴なもの言いですね。なんの問題解決にもなりません。
・2018年7月18日 これも杉田水脈議員で「LGBTのカップルは生産性がないので、そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」発言
→ここまでくると、悲しい。人間は生産性(子を産む)がある人だけ価値あるということですか? 独身、子なしの私は、税金使う価値なしということですね。
・2017年11月21日自民党山東昭子議員の「子供を4人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰することを検討してはどうか」発言
→逆に、子を産まなければ表彰に値しないってことになりますよね。子供を産めない人の気持ちにも全然寄り添っていません。
政治家だけじゃなく一般の方もよく平気で女性蔑視を口にしているのを聞いたことがあります。
「運転荒いなあ…… やっぱり、女性ドライバーだからだ」とか
「料理ができないといい奥さんになれないよ……」とか、言ったこと、聞いたことはないですか。
日本が女性蔑視の土壌なのか……? その研究はどなたかにお任せするとして、今回の森会長の発言で、世界各国が注目しているようです。
女性も男性も、性別の前に一個の人間
女性は男性と異なり、肉体的には子供を産む機能があります。その性的機能のため、出産の際には、体をいたわってあげないといけない。そのための保護は女性だからということではありません。
もし、仮に、出産する特異な体をもつ男性がいたとするなら、同じ保護をしてあげなければならないはずです。
男性も女性も同じ人間。それなのに、女性だけが、産まないから生産性のない人間というレッテルを貼ること自体がおかしいと思います。
それぞれを一個の人間として尊重できたとき、女性だから議論が長いとか、料理ができなければならないとか、男性だから強くないといけないとか、LGBTだから生産性がないとか…… 性別蔑視の思考はなくなるのではないかと思います。
議論が長い人もいるし、遅い人もいる。女性に限ったことではなく、男性にも女性にも議論が長い特徴を持っている人がいるだけのことですよね。
それを、女性が多いから会議が長いという森会長の発言は、女性というものはこういうものという性別の固定観念の塊です。
豊かな人生めざして
独身、子なしの私。20代〜30代の頃は、「結婚しないの?」と他人に興味本位で平気で聞かれました。そのたびに、女性は結婚して子供を産み育てるのが幸せという風潮にイヤな思いをしました。
でも、今は、結婚するしない、子を持つ持たないも、同姓同士暮らすのも、生き方が自由になり、とてもいい時代になりました。
個々人がそれぞれの豊かな人生を実現できる社会は、女性はこうあるべき、男性はこうあるべきとかではなく、一個の人間として尊重され、個々人の価値観や生き方に従って生きられる社会だと思います。
最近の日本は、外国に遅れを取ってはいますが、豊かな人生を実現できる社会へと着実に変化していると思います。
今回の森喜朗会長の発言に対して、ボランティアを辞退する方々や批判の意思を表明する法人の代表者の方々。今回、個々人が豊かな人生をめざせる社会へ日本が進化していると思える、大きな力を感じました。
もうそろそろ、女性蔑視の古臭い考えをお持ちの方には、国政から撤退してもらいたいですね。
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