「情けは人のためならず」は、人にかけた情けは、自分に返って来るという意味。与える人には富が集まって来る!
それは本当に実証されているんです!
テイカー(受け取る人)よりギバー(与える人)に富が集まるわけ
テイカーは、自分を偉く見せて、有力者に取り入るためにネットワークを広げるが、ギバーは、助けたひとたちのうち何人が自分にお返ししてくれるだろうかとは考えずに、与えることができる人です。
そうすることで、ギバーは、逆に、ギバーから恩恵をうけていた多くの人々が、ネットワークとしてつながり、ギバーは、後々、いい情報を提供してもらったり、逆に助けられたりすることになり、ギバーに富が集まるというわけです。
しかし、テイカーの場合は、受け取るために人を利用するという関係なので、人との関係は深まらない。
いい縁や幸せは、人が運んで来る。
つまり、本当の富をもたらすいい人脈は、ギバーにこそ集まるわけです。
よく、いい人脈を作ろう、作ろうとする人がいますが、あれは、テイカー的行動ですね。ギバーはそうしなくても、自然といいご縁が繋がっていくのです。
「与える人」こそ成功する時代「GIBE &TAKE」(アダム・グラント著)には、いろんなデータから、成功者はみなギバーだということが実証されていると書かれています。経済界、政治、スポーツ界、さまざまな分野で成功している人たちの例が書かれており、皆、ギバーでした。驚いたのは、最たるギバーは、アメリカ大統領であったリンカーンもその一人だったということです。
ギバーとは?
ギバーは、「お金を与える」だけと思いがちですが、時間や労力、知識を与えるということもギバーです。
1 自分だけではなく、グループ全員が徳をするように、自分の時間と知識を与えて、同僚を助ける。そして、グループに貢献するので感謝される。
そういう人は、昇給や昇進のチャンスが増えることが証明されています。
2 ギバーは、才能を伸ばす力があります。原石を磨き、根気よく、多くの時間を投資して有能な人物に育て上げることができるのです。また、その原石を見つけるのも得意です。
自己犠牲のギバーではない
ギバーであれば、何でもいいの?
きっと、そこでこのような疑問が出るのではないでしょうか。
ところが、ギバーだからといって、他人の利益ばかりを考えて自分自身の利益をかえりみないのでは、不幸な自己犠牲のギバーになってしまうということです。
本当に成功するギバーは、自己犠牲ではない。
「他者志向」でありながら、自己の利益を見失わないことが大切だということです。そうしないと、富どころか不幸な自己犠牲のギバーになってしまいます。
自分の利益も求めつつ、他人のことも考える。二つの利益を同時に求めることは可能なのです。
他人のことだけでなく自分自身のことも思いやりながら、他者志向的に行動すれば、心身の健康を犠牲にすることもなくなるわけです。
そして、大切なのは、他人に多くを与えても、闇雲に与えるのではなく、「いつ、どこで、どのように、誰に与えるか」をきちんと考えて決めた上で与えることだとありました。
心理学者のネッタ・ウェインスタインとリチャード・ライアンは、与えることによって気力が回復するのは、義務感からするのではなく、楽しく有意義だと感じる場合に限るということを証明しています。
だから、自分が有意義だと思えるようなやり方でなければならないわけです。
お金を与える場合であっても、自分が一番有意義だと思う使い方をするのが大切だということですね。
ボランティア活動も、いつ、どこで、どのようにするか、それが楽しいかが大事で、一番幸福度が高いのは、年間100時間が上限だという統計結果が出たというのも、面白い話です。
やはり、自分の生活を大切にしてこそ、人を助けることへの心のゆとりができるということでしょうか。
テイカーには気をつけろ❗️
成功するギバーになるには、テイカーや詐欺師に搾取されないように、きちんと見分けることが重要です。なぜなら、ギバーは、人は誰でも善人だと思う傾向があり、テイカーに利用される危険が伴うからです。
では、どのようにして相手がテイカーだと見分けるのか?
初対面の人だと、その「愛想の良さ」で判断することはありませんか?
でも、それは危険で、相手の表面的な態度にばかり注意を払いすぎると、その内側にある肝心なものを見落としてしまいます。
確かに、愛想がいいと、とてもいい人に見えますよね。でも、テイカーは与えるより、より多くを手に入れようとして、愛想がいい印象を与える印象操作が上手いらしいのです。それに、騙されると、利用され、搾取されかねません。
だから、その人の表面的な愛想の良さに惑わされず、言動を客観的に観察し、真意を見極めることが大切です。
私の場合は、初対面の時から妙に愛想が良過ぎだったらテイカーだと疑い、警戒し、真意を見極めるまで、観察します。
まとめ
お金もちは、寄付すればするほど儲かるというデータが出ているそうです。
そうだからといってお金もないのに、金持ちになる法則だからといって、無理に人に与えるのは本末転倒です。
自分が自立し、確立してこそ、人に与えられるもの。
そしてその上で、現在の自分の身の丈に合う方法で、心から有意義な、幸せな気持ちで与えることができれば、きっと、いつしか富が集まってくるのではないかと思っています。
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